なぜブレンド?

楽しく飲むだけでなく、楽しみながら飲む。

ブレンド品はそのきっかけになればと思っています。

嗜好品ですから、自分の好きを飲みながら見つけられたら嬉しいです。

毎月1品以上新しいものをつくっていきます。

ワインと同じで、お茶も毎年違うものしかできないですし。

 

私は以前ワイン作りに関わっていました。

有名なワインではブルゴーニュのピノノワールが好きでした。

ブルゴーニュのピノノワールと言ったら、

赤ワインを何かとブレンドすることはほとんどありません。

パストゥグランに使われる事があるガメイ位でしょうか?

純粋な品種の個性と畑の個性、それを生かす醸造。

それは時に儚く時に強靭なまでの余韻と広がりを併せ持つ、

矛盾の調和のように私には感じられました。

ピノノワールのためだけに人生を捧げる人の気持ちが

わかるような気がします。

でも、ピノノワールのようなワインは一握りで、

ワインが世界中で作られ飲まれているのは多様性が理由だと考えています。

多種多様な品種、産地、製法、製造者。

特に土地と品種の相性はその土地がどのような特徴を持つか如実に反映し、

世界中で作る意義となっていると私は思います。

また、作られた個々のワインには個々の合うシチュエーションがある。

だから多様な個性を持つ、人に愛される下地がある。

そう思います。

 

お茶はどうか?

私は非常に多様性があると考えています。

認知が共有されていないだけで。

確かに煎茶や烏龍茶のように製茶の種類で括ってしまったら、

ワイン程の多様性は無いでしょう。

 

しかし、茶葉を利用した食品という括りにしたらどうでしょう?

抹茶のようにお茶を飲むだけでなく、アイスやケーキに混ぜるなど、

食べ物への応用範囲はお茶の方がより広いでしょう。

お茶が持つ他の食品との相性の良さは非常に可能性があると思います。

ここで飲むお茶に戻ってみます。

飲むお茶はワインのような多様性ある品・楽しみ方が浸透しているでしょうか?

 

お茶はワインやコーヒーよりも味の濃度は薄くなりがちですが、

そのおかげで茶葉やハーブをブレンドすることで変わる味わいの多様性は、

少し異なります。

ワインやコーヒーが油彩だとしたら、お茶は水彩のようで、

淡く見える中の多様性は純粋さと混沌を両立するものと私は感じています。

 

飲むという体験に何を見出すかは人それぞれですが、

新しい発見を感じるきっかけをkotohaが作れたらいいなと思っています。

最初はブレンドティーという形で日々楽しみやすい形から

他の食品素材との相性を提案して行きますが、

食品以外も含めた生活の場面にお茶が利用できることを

お伝えしていく予定です。

 

お茶 × ? の答えを一つ一つ一緒に楽しんでいただたら嬉しく思います。