茶葉以外で味わいに影響するもの

基本的にはマグカップと熱湯さえあれば煎れられるように、

ブレンドを作っていますが、

よりおいしく楽しみやすい条件はたくさんあります。

1. 体調

 やっぱり健康第一です。どんなにおいしいものでも、体調次第ではおいしくなくなります。また、ハーブ類は不調の時の方がおいしい品もあります。どちらもあなたがどう感じるかはお茶があなたの状態を映し出してくれているとも言えます。

2. 茶器の性質

 体調だけでは説明がつかないのが茶器の性質です。どうも何を煎れてもおいしくない器に出会ってしまう事が結構あります。そういう時はまず異なる器を使ってみてください。

 器のお値段は関係なく、使用している土や焼き方で変わると感じています。特に素焼きの陶器は外見は似た色や材質でも、味わいの変化が全然違う事がよくあります。白磁やガラスが比較的安定していますが、それでも1個1個の違いがあります。また次の水の影響も相まって、熱湯を沸かすものが何かによっても味は変わります。

3. 水

 水は沸騰させれば塩素が飛びますが、それだけでなく特定のお茶と相性のよい水、よくない水というのがあります。日本では、どうしてもおいしく煎れられない水道水というものには出会った事がありませんが、時々ミネラルウォーターを使用したり引っ越して水道水の水系が変わると、同じお茶・茶器でも味わいが少し変わるのは確かです。

 また、水の性質が変わったタイミングの茶器や熱湯を沸かすポット等は、少し味わいが不安定になりやすいです。何度も使っているうちに安定してくるので、グッと我慢。

4. 体質

 1の体調にも関わってきますが、全般的にお好みのお茶のタイプは体質と関わる事が多いです。私は冷え性なので、体を温めやすい岩茶やプーアル熟茶、紅茶が特に好きですが、体温が高い人は焙煎が弱く黄緑色の水色の爽やかな烏龍茶等を好む事が多いです。

いずれにしても、一つの要素だけでは決まらないので、色々試して自分自身を知る機会にしていただくよいきっかけとなる点が上記なのかなと思います。